新人介護士へ教える側の大変なこと

実際に行っている新人教育の内容をチェック!

具体的に行われている介護の現場の新人教育についてご紹介します。身体介助などの技術的なものばかりではなく、理念や方針、そしてマナーや接遇など幅広いことを教育しています。

教えるのって意外と大変…

経験のある人は共感できるはず!

新人教育は難しいもの

新人教育は難しいもの

介護の新人教育に頭を悩ませている教育係のかたって、意外と多いんですよね。高齢者を相手にする仕事ですから、些細なことが重大な事故につながってしまいます。だからこそ、明らかに間違えている危ない対応をしている場合にはしっかりと伝えなければなりません。ですが、しっかりと伝えようとすると強い言い方になってしまい辞めてしまうかもしれないと悩んだり、柔らかく伝えようとするとことの重大さが伝わらなかったり…。
そして教育係を困らせる新人もいますよね。教えたことに対して返事は良いのですが「本当に理解してる?」って聞きたくなるようなこともあります。質問がないので「質問が出ないほど説明完璧だったのかな?」とこっちが不安になるようなことも。案の定、次の日に教えたことが全くできていないので注意すると「それは聞いてません」と言われてしまう。もうどうすればいいのかわからない!となるのは当然です。
新人を言い訳にいつまでも成長してくれない場合もあります。接遇に対してアドバイスしても「新人なので」と言われて、アドバイスを受け入れてくれないことがあったり。それならまだしも、身体介助の技術的な部分に関して注意しても「新人なので」と言われると「そのままじゃいつまでたっても新人のままだよ」と頭を抱えることになってしまいます。

強く言えない

「もっと強く言えばいいのに」と思うかもしれませんが、介護の新人教育は少し異質なところがあってなかなかそうもいきません。介護の仕事は給料が低く、人気も低い職業なので、人手不足に悩む施設がほとんどです。だからこそ、働き手の需要はとにかく多く、どこでも働けてしまう環境があります。新人側からすれば、仕事がたくさんあるので簡単に辞めても、すぐに再就職できてしまうような環境なわけです。

立場が逆転しやすい

新人が再就職しやすい環境の中で、新人教育をする場合はとにかく慎重になってしまいます。人手不足の中ようやく来てくれた人材は、施設からすると貴重な人材だからです。そのため、新人がすぐに辞めてしまった場合は教育係が怒られてしまうことだってありますからね。そんな環境から教育係がなぜか新人に対して遠慮してしまい、立場が逆転することが生じるわけです。言いたくても言えないジレンマに、教育係の人が体調を崩したり、最悪のケースでは仕事を辞めてしまう場合があります。教育係が教育に対して真剣に取り組めなくなってしまうこともあるので、とても重大な問題になっています。

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一緒に働いていくために
一緒に働いていくために

新人教育を乗り越えるためには、新人も教育係もお互いのことを理解する必要があります。今後、介護職として一緒に働いていくために、相手のことを理解するよう努めましょう。